亡くなった家族の似顔絵を頼むときのガイド|写真が少なくても、もう一度家族の絵に

最終更新: 2026-10-02PR

「亡くなった父を、家族の絵に入れてあげたい」「祖母の写真が数枚しか残っていない」。

似顔絵なら、写真が少なくても、古くても、描き手と相談しながら、もう一度その人の笑顔を形にできることがあります。

今の家族と一緒に並べた、写真では撮れなかった一枚を描いてもらうこともできます。このページでは、故人の似顔絵を頼むときの準備と、描き手や遺族への配慮ある伝え方をまとめました。

はじめに知っておきたいこと

  • 写真が1〜2枚しかなくても、古い白黒写真でも相談できる
  • 「いつ頃の姿で描いてもらうか」を先に家族で決めておく
  • 今の家族やペットと一緒の構図にもできる
  • 依頼のときに故人であることを一言添えると、描き手も配慮しやすい
  • 写真から描いてもらうので、ネットで頼めば家にいながら相談でき、似顔絵師の作例を見比べて描き手を選べる

故人の似顔絵の主な使い道

故人の似顔絵は、飾るためだけでなく、家族の節目や親族とのつながりの中で使われます。使い道によって、向いている形式も変わります。

使い道ポイント向いている形式
仏壇のそばや部屋に飾る写真とは違うやわらかい雰囲気で、毎日目にしても心がなごむ小さめの額や写真立て、原画
法要で親族に贈る一周忌や三回忌などの集まりで、人数分を印刷して渡せるデータ(デジタル)
結婚式に「参列」してもらうウェルカムボードや両親への贈呈品に、亡くなった親や祖父母を一緒に描く印刷・額装、原画
家族全員がそろった絵にする亡くなった後に生まれた孫やひ孫と並べた一枚にできるどちらも
子どもに伝える会ったことのない祖父母を、親しみやすい絵で伝えられるどちらも
遺族への贈り物喪主や遺族を思いやる贈り物に。渡す前に相手の気持ちを確認する額装

結婚式で使う場合は似顔絵ウェルカムボードや両親贈呈品の似顔絵、亡くなったペットを描いてもらう場合はペットの似顔絵もあわせてご覧ください。

遺影写真と似顔絵の違い

故人の姿を残すものとして、まず思い浮かぶのは遺影写真です。似顔絵はそれとは役割が少し違い、写真では表せない表情や、家族の記憶の中の姿を描けるのが特長です。

遺影写真故人の似顔絵
主な目的葬儀の祭壇や仏間に飾る思い出として飾る、家族の記念にする
つくり方故人の写真を引き伸ばし、背景や服装を整える写真をもとに描き手が描く
表情・年代元の写真の表情・年代のまま笑顔にする、元気だった頃の姿にするなど相談できる
写真が古い・小さい画質の粗さがそのまま出やすい描き手が線や色で補える部分がある
家族と一緒に写真の合成で入れることになる一枚の絵として自然にまとめられる
主な頼み先葬儀社、写真店ネットの似顔絵師、似顔絵作家など

似顔絵を遺影として使うこともできます。葬儀に使う場合は日程が限られるため、祭壇に飾るサイズや額、間に合うかどうかを葬儀社と確認し、親族とも話し合っておきましょう。

ココナラには、遺影用の肖像画を油絵で描く出品もあります(2026年10月1日確認)。

ほかに、写実的な鉛筆画の工房が「メモリアルボード」をメニューにしている例もあります(似顔絵工房せいぢ:鉛筆画・A4・額付きで通常10,000円、2026年10月時点の期間限定価格7,700円)。

写実的な肖像画の画材や価格帯はリアルな似顔絵・肖像画を頼む方法で解説しています。

また、本人が元気なうちに似顔絵を描いてもらっておく、という考え方もあります。長寿のお祝いなどの機会に描いてもらった一枚が、のちに家族の大切な思い出になることもあります。

いつ頼む?時期の考え方

故人の似顔絵に「この時期に頼むべき」という決まりはありません。家族の気持ちが落ち着いてからで大丈夫です。準備の目安として、次のような節目に合わせるのも一つの方法です。

日にちが決まっている場合は、写真探しや描き手とのやり取りの時間も考えて、早めに準備を始めましょう。

データで受け取るデジタルは郵送がないぶん早く、手描きの原画は配送の日数が加わります(デジタル似顔絵と手描き似顔絵の違い)。

写真が少ない・古いときの準備

故人の似顔絵を頼むとき、最初につまずきやすいのが写真です。完璧な写真がなくても、準備と伝え方である程度は補えます。

状況準備と伝え方
写真が1〜2枚しかない画質のよいものを優先。顔の向きが違う写真が1枚でもあれば添える。体格や雰囲気は言葉で伝える
プリントの古い写真しかないアルバムから出し、反射を避けてスマホで真上から撮るか、スキャンしてデータにする
白黒・セピアの写真髪・目・肌・服の色を覚えている範囲で伝える。同じ頃のカラー写真があれば参考に添える
集合写真で顔が小さいできるだけ高い解像度でスキャンし、切り抜かずに元の写真ごと送る
晩年は病気でやせていた元気だった頃の写真を中心に送り、「この頃の元気な姿で」と伝える
どの年代で描くか迷う家族の記憶に一番残っている姿を選ぶ。若い頃の写真で顔立ちを、晩年の写真で髪型や雰囲気を、と組み合わせる方法も
写真がほとんど残っていない似た顔立ちの家族の写真や、特徴のメモで補う。完全な再現は難しいことを理解したうえで、描き手に相談する

古いプリント写真をデータにするときは、次の手順がおすすめです。

  1. アルバムや額から出す:フィルムやガラス越しだと、光が反射して顔が白く飛んでしまうことがあります。
  2. 明るい場所で、真上から撮る:窓際の自然光の中で、写真と平行にスマホを構えます。フラッシュは使いません。
  3. 写真を画面いっぱいに写す:顔が小さい写真は、顔の部分を近くから撮った1枚も追加します。
  4. 元のサイズのまま送る:メッセージアプリで送ると画質が落ちることがあるので、描き手には元のデータを送ります。

写真選びの基本は似顔絵用の写真の選び方でも解説しています。

今の家族と一緒に描いてもらう

似顔絵なら、実際には一緒に写真を撮れなかった家族を、一枚の絵にそろえることができます。

たとえば「祖父と、祖父が亡くなった後に生まれたひ孫」「結婚式の日の新郎新婦と、亡くなった新婦の父」といった一枚です。

自然な仕上がりにするために、次のことを決めて伝えましょう。

描き手への伝え方(文例つき)

故人であることを伝えるのは必須ではありませんが、一言添えておくと、描き手が表情や言葉選びに配慮しやすくなります。

購入前に「故人の似顔絵ですが、写真が古くても描いていただけますか」と質問しておくと安心です。

文例1:一周忌に飾る父の似顔絵

昨年亡くなった父の似顔絵をお願いしたいです。一周忌の法要で親族に贈りたいと考えています。手元にある写真は少なく、送る3枚のうち1枚目(60代の頃)の顔立ちが一番父らしいです。晩年は病気でやせていたので、元気だった頃の、少しふっくらした穏やかな笑顔で描いていただけるとうれしいです。白髪まじりの短髪で、いつも眼鏡をかけていました。しんみりしすぎない、明るい雰囲気を希望します。

文例2:今の家族の絵に祖母を入れたい

家族4人と、3年前に亡くなった祖母を一緒に描いていただきたいです。祖母は子どもたちに会うことができなかったので、みんなで並んだ絵にしてあげたいと思っています。祖母の写真は古いプリントを撮影したもので画質が粗く、すみません。祖母は小柄で、いつも割烹着を着ていました。並び順は左から父、母、祖母、長女、長男でお願いします。

描いてほしい雰囲気(穏やかな笑顔で、明るく、など)を書いておくと、仕上がりのイメージを共有しやすくなります。

依頼文の基本や修正の伝え方は似顔絵で失敗しないコツ、用途別の文例は似顔絵の依頼文テンプレートにまとめています。

どんなタッチが向いている?

用途向いているタッチ理由
仏壇のそば・リビングに飾るリアル、水彩、スケッチ(鉛筆)落ち着いた雰囲気で、写真に近い印象を残せる
遺影として使うリアル、油絵写実的で、祭壇に飾っても違和感が少ない
子どもに伝える・家族の絵ゆるふわ・ほんわか、デフォルメやわらかく親しみやすい
法要で配るカード水彩風、シンプル小さく印刷しても見やすい
結婚式のボードボード全体の絵柄に合わせる故人だけ別の絵柄にすると浮いて見える

特徴を大げさに誇張するカリカチュアは、故人がユーモアを好んだ人で、家族みんなが笑って受け止められる場合に限ったほうが無難です。

タッチの違いは似顔絵のタッチの種類で作例つきで解説しています。

受け取り方と飾り方

印刷するときの解像度や縦横比の注意点はデジタル似顔絵と手描き似顔絵の違いでまとめています。

遺族に贈る場合の配慮

友人や親戚として、故人の似顔絵を遺族に贈りたいという場合もあるでしょう。気持ちのこもった贈り物ですが、受け取る側の心の状態に配慮することが大切です。

  1. 事前にそれとなく確認する:まだ写真を見るのがつらい時期の方もいます。サプライズより、「似顔絵を贈りたいのですが」と先に相談するほうが安心です。
  2. 写真は相談のうえで借りる:手元に写真がない場合は、遺族にお願いして借ります。借りた写真は丁寧に扱い、データにしたら早めに返しましょう。
  3. 時期を選ぶ:慌ただしい葬儀の直後よりも、気持ちが少し落ち着いた頃や、法要などの節目に渡すと受け取ってもらいやすくなります。
  4. 言葉を選ぶ:添えるメッセージでは「重ね重ね」「たびたび」のような重ね言葉は避け、故人の人柄を思い出す言葉を添えます。

添えるメッセージの例

〇〇さんの穏やかな笑顔を思い出しながら、似顔絵にしていただきました。ご家族の皆さまのおそばに置いていただけたら、うれしく思います。

ネットで描き手を選ぶポイント

写真から描いてもらう似顔絵は、ネットで頼めばお店に出向く必要がなく、家族で写真を選びながら自分たちのペースで進められます。

全国の似顔絵師が登録しているココナラでは、似顔絵師の作例を見比べて、写真を送るだけで依頼できます。故人の似顔絵を頼むときは、次の点を確認しましょう。

購入前のメッセージで写真の状態を伝え、「この写真で描けますか」と確認しておくと、注文後のすれ違いを防げます。安全性や取引の仕組みはココナラの似顔絵は大丈夫?で解説しています。

ネットで似顔絵を注文する手順

はじめてでも、スマホから次の5ステップで注文できます。会員登録(無料)がまだの人は、先に登録しておくとスムーズです。

  1. 似顔絵師を選ぶ

    似顔絵師の一覧で、絵柄・料金・評価を見比べて、気になる出品を開きます。

    似顔絵師の一覧を開く

  2. 「購入画面に進む」を押す

    出品ページで料金・お届け日数・オプションを確かめたら、「購入画面に進む」を押します。背景や人数の追加が必要なら、「有料オプション」を選んでから進みます。

    ココナラの出品ページの画面の例。購入画面に進むボタンに印をつけている
    出品ページの購入ボタン(画面は一例です)
  3. 支払い方法を選んで購入する

    料金を確かめて、支払い方法(クレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、キャリア決済、Apple Payなど)を選び、購入を確定します。

    ココナラは、全国でテレビCMも放送された有名なサービスです。支払った代金はいったんココナラが預かり、取引が終わってから似顔絵師に支払われるので、はじめてでも安心して購入できます。

    ココナラの購入画面の例。料金と支払い方法を確かめて購入する
    料金と支払い方法を確かめる画面(画面は一例です)
  4. 写真と希望を送る

    購入すると、似顔絵師とやり取りする専用の画面(トークルーム)が開きます。描いてほしい人の写真と、用途や希望を送ったら、あとは完成を待つだけです。

  5. 届いた似顔絵を確かめて「承諾」する

    完成した似顔絵が届いたら、確かめて「承諾」を押せば取引完了です。直してほしい所があれば、「差し戻し」で伝えられます。

人数や納期を購入前に確かめたいときは、出品ページの「出品者に質問」から無料で相談できます。似顔絵師の選び方まで含めた詳しい流れは、似顔絵の注文の流れと似顔絵師の選び方で解説しています。

よくある質問

写真が1枚しかなくても描いてもらえますか?

1枚から描いてもらえる場合もあります。ただし写真の情報が少ないほど、描き手が想像で補う部分が増えます。

できるだけ画質のよい写真を選び、髪型や体格、笑ったときの表情など、写真から分かりにくい特徴を言葉で添えましょう。購入前に写真を見せて「この写真で描けますか」と確認すると安心です。

白黒やセピア色の古い写真から、カラーで描いてもらえますか?

対応している描き手もいます。白黒写真からは髪や目、肌、服の色が分からないので、覚えている範囲で色を伝えるか、同じ頃のカラー写真があれば参考に添えてください。

あえて白黒やセピアの雰囲気のまま描いてもらうこともできます。

似顔絵を遺影として使ってもいいですか?
似顔絵を遺影にすることもできます。葬儀で使う場合は、祭壇に飾るサイズや額、間に合う日程を葬儀社と確認し、親族とも話し合っておくと安心です。
亡くなった家族を、今の家族と一緒の絵にしてもらえますか?

できます。似顔絵なら、亡くなった後に生まれた孫と並べるなど、実際には撮れなかった家族の一枚を描いてもらえます。

それぞれの写真の顔の向きや明るさが近いものを選び、並び順や身長差を伝えると自然な仕上がりになります。

依頼するとき、故人であることは伝えたほうがいいですか?
必須ではありませんが、伝えておくのがおすすめです。描き手が表情や雰囲気、言葉選びに配慮しやすくなり、写真が古い・少ないといった事情も理解したうえで描いてもらえます。
亡くなったペットの似顔絵も頼めますか?
頼めます。毛の色や模様、しぐさなど、ペットならではの伝え方のコツはペットの似顔絵のページで解説しています。家族とペットを一緒に描いてもらうこともできます。

お近くで描いてもらえるお店を探す場合は、地域別の似顔絵屋さん一覧からどうぞ。

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